評価ボードのお試し(SK-FM3-48PMC-USBSTICK)

富士通のFM3評価ボード SK-FM3-48PMC-USBSTICK を入手しました。富士通製のARMの安価な評価ボードが今までなく……Interface 2012年6月号の付録ってのがありましたが、本体のみの安価な評価ボードと言うのはなかったのです。まだ、一般発売はしていないっポイですが、某所で先行発売していたのを購入しました。

RIMG0470.jpg

評価ボードに付いてきたCDにはインストーラが入っていて、開発環境を整えるのにはこれらを実行する必要があるみたいです。ただ、前もって調べていた富士通HPにあるセットアップガイドにはなにやら色々と無視しろ的な事が書いてあり、チョッと恐ろしい気もしました。

私が興味を持っていたのはJTAGデバッガの方で、回路図を見る限り、FT2232D直結です。しかもEEPROMを付けていないので、素のVID,PIDを使っていると言うことになると思うのですが、予想通り素のままで使うようです。これで何が問題かというと、他の用途で素のFT2232Dを使おうとした場合にここでインストールしたドライバが使用されてしまうと言うことです。セットアップガイド(ここにセットアップガイドと回路図のPDFあり)にはmini-USBドライバーインストールの章で「「ファイルが必要」と表示された場合は、以下を参照先に指定してください」とあります。これって、ネットに繋いでいたら勝手に落として来ますよ~的な意味合いで、素のFT232Dを使っている限り、FTD2XX.dllを使用する事になるんです。試しにボロPCにインストールしてみると、やはりそうでした。

正に問題はこの部分です、私が普段使っているOpenOCDはバイナリを配布しているのもあり、libusbのドライバを使う事を前提にコンパイルしているのですが、これを使うと認識してくれなくなります。認識させるにはドライバを入れ替えてやれば良いのですが、今後の事も考えると、素のFT2232Dのドライバは入れ替えたくないのが本音です。完全に富士通オンリーの環境を使っているなら良いでしょうが、いろんなマイコンやデバイスを使ってますからね。その点、STmicroやNXPは自前のデバッガを使っているので良いですね。というか、安価評価ボードとしては後発のUSBSTICKがこのありさまというのは考え物です。


と、長~~いグチはここまでとして、自分の環境に合わせた設定をしてみることにしました。

デバッグ基板側のUSBをPCに繋いでドライバが自動認識、インストールされるのを待ちます。例によって zadig を使って、「Interface 0」の方をWinUSB(libusb-1.0)ドライバと入れ替えます。「Interface 1」側はそのまま放置しましたが、COMとして認識しているので、ひょっとするとデバッグで使えるかもしれません。基板上ではこのポートがMB9AF312KのUARTに繋がってます。

SK-FM3-48PMC-USBSTICK_debug_borad.png

デバッグ基板は回路図を見る限り oocdlinks と同じ構成になってます。oocdlinksの回路図と何回も見比べましたから同じでしょう。ということで、OpenOCDに使うインターフェイスのcfgは oocdlink.cfg を参考に作成します。肝心のターゲットのcfgですが、付属のCDに入っていたのをほぼそのままコピってきました。若干、内容が古かったので修正したのと、いらない部分を削ったくらいです。

これらのcfgファイルを使って、OpenOCD経由で繋いでみるとあっさりと繋がりました。簡単なコマンドをtelnetで試して、事前に作成していたMB9AF312Kのプロトタイプ・プログラムを書き込もうとした時………問題が発生しました。書き込めないんです。

cfgファイルとか見直したりしたのですが、問題なさそうで、いろいろとすったもんだで確認して最終的にたどり着いたのがOpenOCD内部のFlash書き込みルーチンです。この部分は以前もチョッと見たことあって怪しさこの上ない構成だと思っていたのですが、やはりバグってました。それもどのFM3チップでも発生しそうなバグが。手持ちのチップ(MB9BF506N, MB9BF618T)で発生しなかったのは、"仕様外の領域にもRAMがあった"から何ですね。もう少しく書くと、Flash書き込みルーチンでワーク用のメモリの8byte分手前の領域を使っちゃってたんですね。手持ちのチップでは "たまたま" RAMっぽく振る舞ってくれる領域らしく、逆にMB9AF312Kは仕様の通りで仕様外の領域には書き込みが出来ないんです。キッチリしてます。

原因は分かったので、サクッと修正して書き込みしました。
作成したOpenOCDとパッチは【物置】に置いています。


Flash周りを見直すに当たって、MB9AF312K以外の仕様書を見ていて気がついたのですが、いつの間にかFlashの書き込みコマンドが MB9AFxxx と MB9BFxxx とで違いがなくなっています。なので、今回のcfgでは CHIPNAME に "AF" 品であるにも関わらず "mb9bfxx2" を選択しています。ワーク・フラッシュ領域が付いてきたあたりから、メイン・フラッシュ領域のコマンドが従来の BF品 相当で、ワーク・フラッシュ領域のコマンドが AF品 相当になったようです。

SK-FM3-48PMC-USBSTICK は小型な評価ボードなので、手軽にお試しが出来そうなので、いろいろと試してみようと思います。
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